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【2023年版】大阪府のおすすめ日本酒ランキングtop10&おすすめ酒蔵

全国の各都道府県の日本酒にフォーカスを当ててご紹介する、こちらのコラム。今回は、“天下の台所”として知られている大阪をピックアップします。 物流や商業の中心地として、古くから文化が栄えたことによって日本酒にはどのような影 …

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全国の各都道府県の日本酒にフォーカスを当ててご紹介する、こちらのコラム。今回は、“天下の台所”として知られている大阪をピックアップします。

物流や商業の中心地として、古くから文化が栄えたことによって日本酒にはどのような影響があったのでしょうか。筆者おすすめの日本酒をランキング形式で10本ご紹介していきますので、好みの1本を見つけたいという方はぜひチェックしてみてくださいね。

大阪府の日本酒の特徴


大阪府の酒造りの歴史は室町時代から始まります。自由貿易の拠点であり、摂津国、河内国、和泉国の境界にあたる堺を中心に、全国でも有数の酒処として栄えていました。

江戸時代には、堺をはじめ周辺地域の酒造りは隆盛を極め、京都・伏見や兵庫・灘と肩を並べます。明治十二年(1879年)には「堺醸造改良試験所」が設けられるなど、堺周辺の蔵元が組織化され、酒造業は更なる発展を遂げました。

実際、大正時代に至るまで堺での製造業のメインは酒造業でした。

残念ながら、その酒造業の勢いは一度失われてしまいますが、大阪府は平成二十五年(2013年)より、かつての活気を取り戻すべく「天満大酒会」と呼ばれるイベントを開催しています。

「天満大酒会」は、毎年五月に大阪城を臨む会場へ府内の蔵元が集い、試飲会や即売会を催し府の日本酒の振興を促進するという企画。日本酒と相性抜群の食事を楽しめることも好評で、毎回、多くの人で賑わっています。

かつて全国有数の酒処として名を馳せた大阪府。歴史の中で磨かれてきた酒造りの技術は、現在も確実に大阪府の日本酒に活かされています。

スッキリとした口当たりでありながら、幅のある旨味を感じられるのが特徴だと言われる、大阪府ならではの日本酒を堪能してみるのはいかがでしょうか?

大阪府の日本酒ランキングtop10

大阪府日本酒ランキング10位:秋鹿 しぼりたて純米生酒


「秋鹿 しぼりたて純米生酒」は、山田錦を精米歩合70%まで磨いた純米酒。しぼりたてらしいフレッシュな香りと米の豊かな旨味が特徴で、しっかりとした酸味が各ニュアンスを引き立て絶妙なバランスにまとめ上げています。


米にこだわり抜いた同社のしぼりたては、口開けではガス感のある新鮮さを、その後はお米の良さが伝わるじんわりとした旨味が目立つような印象。とても飲み口のいいお酒ですが、一気に開けずに何日かに分けて、その雰囲気の変化を是非とも感じ取ってください。

飲みごたえがありながらも雑味が少ない、キレが良い一本。要冷蔵酒なので冷酒で飲むのが一番ですが、徳利などの酒器に入れて冷やでゆったりと楽しむのもオススメです。

大阪府日本酒ランキング9位:秋鹿 あらごし生酒 純米酒

「秋鹿 あらごし生酒 純米酒」は、コストパフォーマンスに優れた、五百万石を精米歩合70%まで磨いた純米酒です。おりがらみ酒で、ヨーグルトを思わせるような香りが特徴。甘そうに見えて「秋鹿」らしい、お米の個性を活かしきった特有の酸味がある、キレの良い辛口の味わいを楽しめます。

オリもたっぷり入ったこのお酒は、やや濃醇でありながらも活性にごりの炭酸感があります。アルコール度数は16度と少し高めですが、呑み口とキレの良さで心地良くいくらでも飲み進めることができるでしょう(もちろん飲み過ぎには注意です!)。

この理想的な炭酸感を堪能するには、やはり冷酒で飲むのがおすすめ。鍋や煮込みはもちろん、揚げたてのカキフライなど、熱々の料理と合わせてギャップを楽しみましょう。

大阪府日本酒ランキング8位:秋鹿 純米吟醸 にごり生酒 霙もよう

「秋鹿 純米吟醸 にごり生酒 霙もよう」は、秋鹿酒造が造り出す活性にごり酒で、生原酒タイプの純米吟醸酒。ピチピチとした強めの炭酸感のあるお酒で、独特な酸味と苦味、そして奥からゆっくりと登場してくる抜群の旨味が印象的です。やや辛口のためキレも良く、最初のインパクトとスッと消えていくような絶妙な余韻が楽しめます。

瓶にたっぷりと詰まっているガスは「開栓注意」のラベルが貼られているほど。開けるときはよく冷やしてタオルや受け皿を用意して、フタの飛び出しや中身の吹き出しに気をつけてください!

この圧倒的な個性を楽しむのは冷酒で味わうのがベストマッチ。やや温度が低めの冷やで飲んでみても酸味や苦味、旨味が少し強調されて美味しいですよ。

大阪府日本酒ランキング7位:秋鹿 純米吟醸 超辛口

硬派な男酒タイプの「秋鹿 純米吟醸 超辛口」は、山田錦を60%まで磨いた純米吟醸酒。穏やかなよい香りと秋鹿らしい優しい米の旨味と心地良い酸味が味わえますが、やはり超辛口ということもあり、その後味はとても印象的なキレの良さがあります。

「秋鹿」の定番酒的な存在とも言えるこの「超辛口」は、日々の食中酒として濃い料理に合わせて楽しむのがオススメ。同銘柄の中でも有数のインパクトのある辛口酒なので、気になる方は是非チェックしてみてください。

飲み方は冷やからやや熱めの燗酒まで楽しめます。和食に合うのはもちろんですが、少し味の濃い中華料理などにも相性がいいですよ。

大阪府日本酒ランキング6位:國乃長 芳醇酒

壽酒造 純米 芳醇酒 [ 日本酒 大阪府 720ml ]

出典:壽酒造 純米 芳醇酒 [ 日本酒 大阪府 720ml ]

ランキング6位の「國乃長 芳醇酒」は、日本酒度を-8前後という甘口に仕上げている、なかなか珍しい純米酒。舌に乗るような芳醇で味わい深い甘みと旨味は、スッキリとした後口でキレイに流れていきます。甘口でありながら、不思議なほどにバランスのいい酒質の一本です。

蔵元の壽酒造がある高槻市富田町は、日本最古の銘醸地と呼ばれている土地。酒造りに最適な上質な井戸水や、一本旨味の“芯”を感じられるような米の良さを引き出す卓越した技術、最高の食中酒を目指す姿勢が、安定した酒質を生み出しています。

この芳醇甘口なお酒を楽しむための温度は冷酒、または冷やで。甘口ながらキレのいいお酒なので、さまざまな料理に合わせやすいですよ。旬の果物を使った甘味と合わせても面白いかも?

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大阪府日本酒ランキング5位:國乃長 大吟醸

壽酒造 國乃長 大吟醸 [ 日本酒 大阪府 1800ml ]

出典:壽酒造 國乃長 大吟醸 [ 日本酒 大阪府 1800ml ]

「國乃長 大吟醸」は、兵庫県産山田錦を精米歩合50%まで磨き上げた大吟醸酒。香り高さと味わい深さが特徴で、吟醸香がありながらも、それだけでは終わらず、口の中を喜ばせる幅のあるしっとりとした味わいを追求した一本です。

2020年の「ロンドン酒チャレンジ」で金賞受賞した実力のあるこのお酒は、ちょっとした祝いの席のお酒などにもピッタリ。金色を中心としたゴージャスさを感じるラベルや箱のため、祝い酒や贈り物にも向いています。

温度は冷酒で飲むのがベストマッチ。冷やまでなら良いですが、燗の温度帯にすると香味のバランスが崩れてしまうのでオススメしません。天ぷら、焼き魚、白子ポン酢など、和食と合わせて楽しみましょう。

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大阪府日本酒ランキング4位:國乃長 本醸造酒

壽酒造 国乃長 上撰 本醸造 [ 日本酒 大阪府 1800ml ]

出典:壽酒造 国乃長 上撰 本醸造 [ 日本酒 大阪府 1800ml ]

ランキング4位の「國乃長 本醸造酒」は、壽酒造での販売量No.1の本醸造酒。米の旨味がありながらも、辛口としてのキレも兼ね備えている味わいが特徴で、双方の良さを感じられる絶妙なバランスが素晴らしいです。

日本酒度+3のやや辛口の味わいは、あらゆる料理の邪魔をせずに個性を引き立てる、最高の食中酒として楽しみやすい一本。手を出しやすい価格帯のお酒なのも嬉しく、いつでも手元に一本は置いておきたくなるような、コストパフォーマンスの良さがあります。

非常にバランスが良いお酒なので全ての温度帯で美味しく楽しめますが、旨味を活かせる燗酒で楽しむのが特にオススメ。ぬる燗や熱燗で飲めば料理の味わいを最高に引き立ててくれます。和洋中さまざまなペアリングをお楽しみください。

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大阪府日本酒ランキング2位:呉春 池田酒

池田酒 呉春 普通酒 1800ml

出典:池田酒 呉春 普通酒 1800ml

「呉春 池田酒」は、"大阪のスタンダート"と言えるような同銘柄の普通酒です。柔らかく飲み飽きしないスッキリとした呑み口が特徴で、口の中でほのかな旨味がまろやかに広がってくれるその味わいは、とても普通酒とは思えない高品質な仕上がりです。

「池田酒」とは、江戸中期の最盛期に大きな人気を博したという大阪・池田の地で造られるお酒。歴史とともに多くの酒蔵が撤退する中で、呉春は歴史と伝統を重んじながら、今も人々の喉を潤す高品質で手を出しやすい、素晴らしい日本酒作りに励んでいるのです。

「呉春 池田酒」をより飲みやすく楽しみたいなら冷酒、旨味を楽しみたいなら燗酒で。工夫すればいくらでも良さを存分に引き出せる"これで充分"と思わせてくれる一本は、飾らない普段遣いのお酒として楽しめます。

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大阪府日本酒ランキング2位:呉春 本丸 本醸造酒

呉春 丸本 本醸造 1.8L

出典:呉春 丸本 本醸造 1.8L

「呉春 本丸 本醸造酒」は、酒米を精米歩合65%まで磨いた本醸造酒。口当たりが良くスッキリと楽しめる仕上がりが特徴で、ほのかに広がる旨味と心地よい酸味からくる余韻が素晴らしい、ただ飲みやすいだけではない酒質を味わえます。

透明感がありながらも風格を感じられる一本は、決して飲み飽きしない「普通のお酒」として存在感抜群。日本酒度±0という中口の味わいは、“純米より本醸造が好き”、“個性よりもいつも飲めるホッとしたお酒が飲みたい”という方にオススメです。

このお酒の楽しみ方は、涼冷え(10度から15度くらい)から燗酒まで幅広く楽しめます。燗付けすると少し個性が強くなるので、焼き鳥などのタレ系の料理にぴったりです。

呉春(ごしゅん) 本丸 本醸造酒 1800ml 1.8L【池田の酒】【大阪】【02P03Dec16】

大阪府日本酒ランキング1位:呉春 特吟

呉春 特吟 1800ml

出典:呉春 特吟 1800ml

「呉春 特吟」は、"幻の酒米"と言われ栽培が難しい晩成品種の赤磐雄町を、約半分まで磨き上げた特別吟醸酒です。主張しすぎずに心地よい香りと滑らかな口当たり、スッキリとした飲み心地が特徴。お米の個性を引き出したはっきりとしたコクと旨味が味わえる、同蔵でも極上の一本です。

低温貯蔵庫で熟成し、より美味しくなってから出荷される一本。赤磐雄町の良さを知りたい方にオススメです。呉春は通常3種類のお酒しか醸しておらず、この「特吟」はそのラインナップの中でも最上の造りのお酒。地元でも貴重でなかなか入手しづらい人気のお酒なので、酒屋さんや通販で見つけたら是非とも一度は飲んでいただきたい一本です!

「特吟」は冷酒、もしくは冷やで料理と一緒に楽しみたいお酒。天ぷらや刺し身はもちろん、フリットなどさまざまなお酒と好相性です。

また、呉春には期間限定限定酒「大吟醸」もあります。こちらは更に貴重なので、販売される秋以降に探してみるのもいいかもしれません。

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大阪府の酒蔵ランキングtop5

大阪府酒蔵ランキング5位:大門酒造

大門酒造は、文政九年(1826年)に創業した交野市の酒蔵です。

日本の美意識、四季、自然と共存しながら酒造りを実施。常に新しい考え方を取り入れながら、日本、そして世界へ向けて、日本酒という文化を発信しています。

代表銘柄は「DAIMON」です。

大阪府酒蔵ランキング4位:吉田酒造

吉田酒造は、元禄十年(1697年)に創業した池田市の酒蔵です。

三百余年の伝統を受け継いだ酒造りを実施。生み出される日本酒は、まろやかな香味で人気を博しています。

代表銘柄は「緑一」です。

大阪府酒蔵ランキング3位:秋鹿酒造

秋鹿酒造は、明治十九年(1886年)に創業した豊能郡の酒蔵です。

"米作りから酒造りまで一貫造"をモットーとし、蔵元自営田で山田錦を自家栽培。秋鹿酒造の蔵には「農醸一貫」と書かれた看板が飾られています。平成十五年十月の製造より、全量純米酒の蔵として世に名酒を送り出しています。

代表銘柄は「秋鹿」です。

大阪府酒蔵ランキング2位:壽酒造

壽酒造は、文政五年(1822年)に創業した高槻市の酒蔵です。

"料理を引き立たせ、華を添える。"という信念のもとに食中酒を展開。料理の魅力を引き出す、多彩な香りと味わいの日本酒からは、どれも芯のある米の旨味を楽しめます。

代表銘柄は「國乃長」です。

大阪府酒蔵ランキング1位:呉春

呉春は、元禄十四年(1701年)に創業した池田市の酒蔵です。

辛口の"池田酒"として盛況を呈した老舗蔵であり、五月山の伏流水を用い日本酒を製造。どこか懐かしさがあるような、肩肘張らずに楽しめる酒を展開しています。

代表銘柄は「呉春」です。

歴史が育んだ上質な酒ばかり!大阪の日本酒を楽しもう

江戸時代の頃から、物流や商業の中心地として発達した“天下の台所”大阪。

現在でも盛んに酒造りが行われているため、美味しい日本酒がたくさんあります。今回ご紹介したランキングは、大阪の日本酒のほんの1部分。

この記事を参考にしつつも、色んなものを飲み比べてお気に入りの1本を見つけてみてくださいね。

《nomooo》

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