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こだわりの絶品ウイスキー!「クラフトバーボン」の魅力を徹底解説

近年、クラフトビールをはじめとする、値段は少し高くてもこだわりの詰まったお酒がトレンドになってきていますよね。 そんな中で、日本でも5年ほど前からじわじわと人気が高まっている「クラフトバーボン」をご存知でしょうか。 多く …

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近年、クラフトビールをはじめとする、値段は少し高くてもこだわりの詰まったお酒がトレンドになってきていますよね。

そんな中で、日本でも5年ほど前からじわじわと人気が高まっている「クラフトバーボン」をご存知でしょうか。

多くの人が手に入りやすくなるよう、安いバーボンが広まってきた時代の中で、本来あった“高級なお酒”というバーボンの姿を取り戻すために生まれたクラフトバーボン。

今回は、大量生産で安価になったバーボンのアンチテーゼとして生まれた「クラフトバーボン」の魅力に迫ります。

クラフトバーボンとは?


クラフトバーボンとは、少量生産で造られた、造り手のクセがはっきりと反映したバーボンのこと。
原料や仕込み、蒸留などすべての工程で醸造所のこだわりが最大限に生かされているのです。

とはいっても、クラフトバーボンに明確な基準や規定はありません。

では、クラフトバーボンはどのように誕生したのか。
それをお話しする前に、まずはバーボンウイスキーについて少しおさらいしていきます。

●バーボンウイスキーとは

バーボンウイスキーはトウモロコシを主原料としたウイスキーのこと。
「バーボン」という名前の由来は現ケンタッキー州、当時のバーボン群で造られたためだとされています。

バーボンウイスキーを名乗るためにはトウモロコシ、ライ麦または小麦、大麦麦芽を原料としているだけでなく、様々な規定を満たさなければいけません。
原料の51%以上がトウモロコシであること・アルコール度数40%以上で瓶詰めすることなど他にも細かい規定に定められています。

また、一概には言えませんが、比較的甘めでカラメルのような強い香りが特徴的です。

バーボンというと荒々しくて男性的なイメージがあるかもしれませんが、ハイボールにすると驚くほど飲みやすくなります。

●クラフトバーボン誕生の歴史

クラフトバーボンというカテゴリーを生み出したのは、あの「ジムビーム」で有名なビーム家の6代目ブッカー・ノウ氏

アメリカ禁酒法(詳しくはこちら)以前のバーボン、特に19世紀末から20世紀はじめに出回っていたバーボンは4年以上という長期間の熟成と、アルコール度数50%以上での瓶詰めがされていて、バーボン=高級な洋酒というブランドを確立していたのです。

しかし、次第に値段の安さが求められるようになり、大量生産の画一的なバーボンが拡大していきます。

そんな中で、本来あった高級な洋酒というバーボンの地位を取り戻そうと原点回帰を試みた人物がブッカー・ノウ氏でした。

彼は技術革新と強い向上心から、原料や製法、熟成管理にも徹底的にこだわったバーボンを次々と作り、クラフトバーボンという新たなカテゴリーを確立しました。

そこから次第にバーボン本来の在り方が見直されるようになり、現代のクラフトバーボンブームにもつながっています。

●クラフトバーボンの製法

クラフトバーボンの1番のこだわりは熟成。

バーボンの名産地であるケンタッキー州は1年間の寒暖差が大きく、実はオーク樽での貯蔵に向いた環境とは言えません。

特に夏場は気温の高さから熟成が早く進んでしまい、品質を保ちつつ長期間貯蔵することは困難だったのだそう。

このような厳しい条件の中でクラフトバーボンの命ともいえる長期熟成を達成するために、ホワイトオーク樽そのものの品質や、樽の内面焼き、貯蔵熟成中の樽の状況を細かくチェックし、品質管理に努め、私たちのもとに最高のクラフトバーボンを届けているのです。

クラフトバーボンを飲んでみよう


ここまで読んでくださった皆さんは、きっとクラフトバーボンに強い興味を持ったはず!

そこでここからは筆者おすすめのクラフトバーボンをご紹介します。

●ノブ クリーク

クラフトバーボンの生みの親、ジム・ビーム社のクラフトバーボン。

9年という長期熟成を行っており、コクのあるリッチな味わいです。
樽由来のナッツのような香りと、かすかに感じるフルーティーな香りがたまりません。

アメリカ禁酒法以前のバーボンを目指したジム・ビーム社こだわりの1本。

ちなみに現在プレミアムバーボンの中でダントツに売れているとのこと。
ラベルも可愛くてついつい手に取ってしまいますよね。

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●ベイゼル ヘイデン

ライ麦を通常のジムビームの2倍以上使用した、「ベイゼル ヘイデン」。

ライ麦由来のピリッとしたスパイシーさを感じる、少し大人なクラフトバーボンです。

しかし、8年以上の熟成によってはちみつのような甘みもあり、バーボンの中では軽い口当たりと飲んだ後のスッキリさが独特な1本。

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●ブッカーズ

これなくしてクラフトバーボンは語れない、「ブッカーズ」。

6年~8年の長期熟成はもちろん、最大の特徴は無濾過・無加水で樽から出してそのまま出荷されること。

荒々しさはあまりなく、濃厚なフルーツ感が感じられるまろやかな味わいです。
高アルコール度数ですが、アルコール感はあまり感じられないほどやさしい口当たりです。

ブッカーズには熱烈なファンが多く、毎年少しずつ違う味わいにハマっている方もたくさんいるんだとか。

生涯に一度は絶対に味わいたいウイスキーですね。

まとめ

禁酒法以前の、力強いバーボン復刻のために生まれたクラフトバーボン。

普通のウイスキーと比べるとお値段は張りますが、それでも一度は試してみたいと思う魅力があります。

その歴史に想いを馳せながら、ぜひ味わってみてみては?

《まりん》

まりん

ビール好きな女子大生。女性がよりお酒を楽しめるような情報を大学生の目線でわかりやすく発信していきたいなぁと思っています。

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