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知ればもっと美味しく飲める!泡盛の基礎知識~その1~

※OKINAWA AWAMORI MAGAZINE より転載 沖縄名産のお酒・泡盛。 沖縄の宴会では必ずと言っていいほど飲まれるお酒ですが、ラベルやボトルなどの見た目は、焼酎とあまり変わりませんよね。 では … Continued…

お酒を選ぶ 焼酎
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※OKINAWA AWAMORI MAGAZINE より転載


沖縄名産のお酒・泡盛

沖縄の宴会では必ずと言っていいほど飲まれるお酒ですが、ラベルやボトルなどの見た目は、焼酎とあまり変わりませんよね。

では、焼酎と泡盛は一体どのように違うのでしょうか?今回は、泡盛の歴史や焼酎との違いについて見ていきましょう。

泡盛の歴史


日本最古の焼酎?

「泡盛」の正確な起源は明らかになっていませんが、「タイをはじめとする東南アジアから伝わったとされる説」「中国から伝わったとされる説」のどちらかが語られることが多いです。

1500年頃、琉球はすでに薩摩と交易をしていました。

薩摩から見つかった歴史書に、泡盛のような酒の記載があることから、「15世紀には琉球で泡盛の製造が開始されていたのだろう」という説が一般的になっているようです。

このことから、泡盛は「日本初の蒸留酒」で“日本の本格焼酎のルーツ”とも言われています

王族をもてなすための「宮廷酒」だった?

今でこそ誰もが楽しめる泡盛ですが、古くは王族をもてなすための高級酒として重宝されていました。

誰もが自由に製造できた泡盛でしたが、18世紀になると琉球の王府が直接管理するようになり、「首里三箇」と呼ばれる限られた地域でしか製造が許可されなくなったのです。

また、庶民の間では製造だけでなく、飲酒も厳しく制限されていました。

しかしながら、お祭りや婚礼の儀などのイベントでは既にお酒(泡盛)が必須になっており、各地で「密造」「密売」が行われていたそうです。

焼酎と泡盛の違いについて


焼酎のルーツとも言われている泡盛ですが、原料や製造方法など所々に違いが見られます。

原料

日本で一般的に食べられている「ジャポニカ米」を原料とする焼酎に対して、泡盛はタイ米を使用します

これは、タイや東南アジアから伝わったとされる泡盛のルーツや、ジャポニカ米が琉球で手に入りにくかったなど、いくつかの理由が考えられます。

また、米を糖化させるために使用される「麹」も、一般的に白麹が使われる焼酎に対して、泡盛で用いられるのは黒麹

黒麹は、醪(もろみ)の腐敗原因となる雑菌の繁殖を抑える「クエン酸」を多く造ります。高温多湿の沖縄(琉球)で製造される泡盛に使われているのは、ある種必然的なことだったのかも知れませんね。

製造方法

多くの本格焼酎では、米麹・水・酵母によって醪を作り、原料と水を加え発酵させる「二次仕込み」が採用されている中、泡盛では「全麹仕込み」という方法がとられています

これも、温暖な気候の沖縄で醪を腐敗させないために、酸を薄めないようにする工夫なんだとか。

蒸留方法も、焼酎は「減圧蒸留」を採用している中、泡盛は「常圧蒸留」で製造されることが多いです。

焼酎のルーツと言われている泡盛ではありますが、原料や製造方法などの詳細を見ていくと、その特徴は大きく異なることがわかります。

変わっていく泡盛のトレンド


古くから沖縄(琉球)の庶民に愛されてきた泡盛。現在では日本全国で一般的に飲まれるようになりました。

泡盛と聞くと「クセの強い味わい」「匂いが強い」といったイメージを思い浮かべる方も多いですが、泡盛も日々進化しており“トレンド”が生まれてきているんです!

“匂いが強い”臭い“という泡盛の時代は終わった

一言で泡盛といっても、現在では多くの商品が販売されており、種類によってその味わいも大きく異なります。昔ながらのクセの強い泡盛もありますが、あえてクセを抑えた飲みやすいスタイルの泡盛なども多数あるのです。

また、泡盛に対するネガティブなイメージは、密造酒時代のなごりが影響している面もあります。

現在は製造技術も進化し、安くて高品質な泡盛も増えました。水割りやソーダ割りにしてもコクがしっかり感じられることから、「食中酒として最適だ」という声も少なくないんです。

カクテルに使われることも

若い世代の間では、泡盛を使ったカクテルが楽しまれることも多いんです。

ジンやウォッカといった、スピリッツの代わりとして泡盛を使う「泡盛トニック」「泡盛ジンジャー」「泡盛コーラ」などのシンプルな飲み方も人気のようです!

また、沖縄のバーでは各店舗にオリジナルの泡盛カクテルがあることも珍しくありません

フルーツ使ったものや、素人には思いつかないような組み合わせの驚きのカクテルまで、そのレパートリーは様々。泡盛初心者や、お酒が強くない女性などにオススメです。

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《nomooo》

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