岐阜県飛騨市古川町の酒蔵・有限会社渡辺酒造店は、2017年8月18日(金)より新商品「蓬莱 無修正の酒(むしゅうせいのさけ)」の販売を開始しました。
「無修正の酒」開発背景
かつて明治時代の酒屋では、酒は原酒で運ばれ、一升徳利を持ったお客様に樽から酒を量り売りしていました。しかし、1937年に日中戦争の開戦をきっかけに極端な物資不足となり、酒造りの米より軍事用の米の方を重視したため、酒蔵は酒の生産量減少を余儀なくされます。困った酒蔵は水で薄めた酒を酒屋に卸し、さらに酒屋も酒を水で薄めていました。両者が大量の加水を行った結果、“金魚が泳げるほど水っぽく薄い酒”ができあがり「金魚酒」とよばれました。この粗悪な酒はお客様に売りつけられ、市中に蔓延しました。
酒蔵はできるだけ濃く造って、あとから水で薄めれば税金が安くなります。酒屋も酒を水で薄めて「水増し」すれば、売上を多くすることができます。物資不足とはいえ、このような悪習慣が横行した時代がありました。そういった時代背景があっても、渡辺家七代目久衛は決して酒を薄めることなく出荷し続けました。その結果、「蓬莱は本物の旨い原酒を出す」とお客様に大変喜ばれ重宝されたという逸話が、今でも語り継がれています。
「蓬莱 無修正の酒」は、“たとえ戦乱で世が乱れようとも、決して嘘偽りのない真っ直ぐな酒造りをすべし”という家訓を守り続ける蓬莱の魂を宿した、創業原点の純米酒なのです。
商品基本情報
商品名 | 蓬莱 無修正の酒 |
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分類 | 純米原酒 |
精米歩合 | 68% |
アルコール分 | 17% |
使用米 | ひだほまれ |
内容量 | 720ML、1,800ML |
受賞歴 | 2017春季全国酒類コンクール 純米酒部門 第一位 |
小売価格 | 720ML 1,200円(税別) 1,800ML 2,300円(税別) |
発売日 | 2017年8月18日(金) |
特徴
搾りたての純米酒を6か月間貯蔵庫で監禁熟成させた原酒です。一般的な日本酒のように炭素ろ過や加水によって画一的な味に仕上げるのではなく、米の旨みを凝縮させストレートに表現しました。口に含んだ途端、コクと濃醇な味わいがぐっと口中に広がります。
全国のお取引先酒販店、小売店様、直売店(飛騨市古川町)、インターネット通販でお買い求めいただけます。
詳しくはプレスリリースにて。