ホーム > コラム > 知識・雑学 > 日本酒のラベルに良く書かれている「あらばしり」「中汲み」ってどういう意味?日本酒の味わいを理解するために覚えておくべき3つのタイプ
2018.4.21
日本酒

日本酒のラベルに良く書かれている「あらばしり」「中汲み」ってどういう意味?日本酒の味わいを理解するために覚えておくべき3つのタイプ

日本酒って奥深くないですか?奥深いんです。全て語ろうとすると、ハ○ーポッター全巻と同等の文章量になるくらい。いや、それ以上かも知れません。

そんな奥深くて、様々なタイプがある日本酒の中から、皆さんはどうやって好きな味わいの日本酒を発掘してますか?
代表的なところで言うと、地域・名称・数値だと思います。例えば

東北のお酒を探してみる

地域によって、造られる日本酒に特徴があります。例えば東北のお酒は、スッキリ辛口系が多いので、スッキリ辛口好きは東北のお酒を探せば、良い日本酒と巡り会えるかもしれません。

純米と表記されたお酒を探してみる

名称によってそれぞれ特徴があります。例えば純米酒は、簡単にいうと"米のみで造られたお酒"という意味なので、純米酒ならではの米の旨みが好きならば、純米酒を中心にお酒を探せば、良い日本酒と巡り会えるかもしれません。

日本酒度+10以上のお酒を探してみる

日本酒は、味わいを表す様々な数値が公開されていることが多いです。例えば日本酒度は、一般的に+になるほど辛く、−になるほど甘いとされているので、辛いお酒が好きならば、日本酒が+のものを探せば、良い日本酒と巡り会えるかもしれません。

-----------------------------------------------------------------------------

もちろん、なんとなくラベルで選ぶ方も多いでしょう。ラベルで味わいを表現するということは、当たり前のように行われています。華やかな日本酒が飲みたければ、華やかなラベルの日本酒を選ぶのがオススメです。

さて、少し語ろうとしただけでこれだけの文章量になってしまいましたが、本日は、皆さんがより自分好みの日本酒に出会うお手伝いとして

 

 

「あらばしり」

「中取り」

「責め」

 

 

という三つの種類をご紹介します。これを読めば、あなたが「あらばしり好き」なのか「中取り好き」なのか「責め好き」なのか、きっと分かると思います、、、「責め好き」ってちょっと...なんか...アレですね。

目次

そもそも何を区別しているの?

 

こんな酒を仕入れました 花巴の山廃三段仕込み生原酒 純米(吟のさと使用) 「あらばしり」 1番最初に絞って出てくる酒 「中取り」 ちょっと圧をかけて出てくる酒 「責め」 ぎゅっと絞って出てくる最期の部分 同じ酒だけど絞りの違いを楽しめる3本です。 在庫の関係で いつも通りすぐ呑めないけど 気がついたらメニュー表に載ってると思われ(笑) いやぁ〜 マスターが1番の楽しみ。最近花巴に関連する色んな人に出逢うので縁って面白いね(笑) #日本酒BAR畠山#日本酒BAR#日本酒バー#日本酒#酒#新町BAR#新町#心斎橋BAR#心斎橋#西大橋BAR#西大橋#朝4時まで営業#花巴#山廃#三段仕込み#純米酒#あらばしり#中取り#責め#生原酒#美吉野醸造 #

A post shared by 日本酒Bar畠山 (@barhatakeyama) on

 

日本酒には搾る作業があります。表現は絶対に正しくありませんが、水に濡れた雑巾を搾ると、水が垂れますよね。ザックリしたイメージはあんな感じです。

日本酒は、元になる存在(もろみ)を搾ることによって、あの美しい液体を回収しています。ここで、絶対に表現としては正しくありませんが、さっきの雑巾をもう一度イメージしてください。

水浸しの雑巾って、最初のうちは、ほとんど力を入れなくてもボタボタ水が溢れますよね?んでその後搾って大体の水を抜き、最後に力一杯搾って水が垂れないようにしませんか?
つまり、水が垂れるのは三段階。最初にボタボタ溢れる時。搾った時。最後に仕上げで搾った時。もうお気づきですね?
「あらばしり」「中取り」「責め」は、この三段階にそれぞれ該当しているのです。次は、それぞれについて詳しく解説していきますね。

「あらばしり」

 

 

あらばしり」は、前述した通り、最初に搾られた日本酒です。"最初"という単語でお気付きの方もいると思いますが、その抜群のフレッシュさが「あらばしり」の売りです。

にごり酒」って、聞いたことありませんか?白く濁ったタイプの日本酒です。ではなぜ濁った日本酒が生まれるのか。それこそ「あらばしり」を紐解く鍵になってくるのです。

日本酒の元になる存在「もろみ」は白いです。この白い「もろみ」を、目一杯搾ることで、透明な日本酒が生まれていくのです。
ですが当然、最初に搾った方は、もろみの白さが残り濁っています。これこそが「にごり酒」の正体で、「にごり酒」は区別すると「あらばしり」なのです。

さてさて「にごり酒」の特徴は、抜群のフレッシュさと、見た目からも連想できる濃厚な味わいです。「あらばしり」の特徴もそういったものだと言って問題ないでしょう。

ただ、注意しなければいけないのは「あらばしり」=「にごり酒」ではありません。なぜなら「にごり酒」を区別するのは、あくまで濁っているかどうかということだからです。「あらばしり」という括りの中に「にごり酒」が入っているとご理解ください。

「にごり酒」として仕上げられていない「あらばしり」は、「にごり酒」の特徴であるフレッシュさ・濃厚な味わいに加え、いくつかの要素があります。

それは、あまり強く搾られていない故の、フレッシュな勢いがありながらも、不安定な酒質、雑味なども含めた荒々しい風味です。またアルコール濃度も低め。

トータルで考えると、生まれたてのフレッシュさ、まだ様々な要素が纏め上げられていない故の力強い風味、が「あらばしり」の特徴といって良いでしょう。

この記事をシェアしてね

この記事を書いた人 Writer

鈴木 將央

鈴木 將央

日本唯一の利酒師エンジニア。「日本酒は難しい」「お酒のウンチクは嫌だ」という方でも、楽しく読んでいただけるようなライティングを心掛けてます。

関連キーワード

この記事を読んだ方にオススメ Recommendation