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スパイシーで美味しい!人気のシラーワインおすすめランキングTop10【専門家厳選】

赤ワインの香りと言えば、ベリーなどのフルーツが一番に思い浮かぶという方も多いかもしれません。しかし赤ワインは、フルーツ以外にも、ハーブやスパイス、土や肉など、さまざまな香りの要素を持っています。 今回ご紹介するのは、黒胡 …

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赤ワインの香りと言えば、ベリーなどのフルーツが一番に思い浮かぶという方も多いかもしれません。しかし赤ワインは、フルーツ以外にも、ハーブやスパイス、土や肉など、さまざまな香りの要素を持っています。

今回ご紹介するのは、黒胡椒のようなスパイシーな香りを特徴とする「シラー(シラーズ)」という品種。1万円以下で手に入る、シラーを使ったおすすめワインを10本ご紹介します。品種の特徴や産地の情報とともに、ぜひワイン選びの参考にしてください。

シラーってどんなぶどう?

シラーの畑

シラーの特徴と味わい

シラーの原産地は、フランス南東部のローヌ地方です。近年、DNA解析によって、ピノ・ノワールの遠い親戚であることが判明しました。オーストラリアなどのニューワールド諸国においては、シラーは多くの場合「シラーズ」と呼ばれています。

シラー最大の特徴は、黒胡椒を思わせるスパイシーな香りです。多くの場合、ラズベリーなどの赤い果実のニュアンスを持っています。味わいは濃厚で骨格もしっかりとしていますが、渋味は少なく、丸みを帯びた上品な印象を与えるぶどう品種です。

シラーの主な産地

シラーは、原産地であるフランスのローヌ地方北部の代表品種です。ローヌ産のシラーは、スパイシーさと繊細さを併せ持つエレガントな味わいを持ちます。

もうひとつの重要な産地はオーストラリアです。オーストラリアでは、凝縮した果実味を持つエネルギッシュなワインが多く造られています。

シラーはほかにも、イタリア、ニュージーランド、アメリカ、チリ、アルゼンチン、南アフリカなどで栽培されています。近年、特にニューワールドで栽培が増えている品種です。

シラーワインおすすめ10選

シラー

それでは、比較的リーズナブルに入手できるおすすめのシラーワインをご紹介します。1万円以下で購入できるラインナップとなっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

第10位 フランシス・コッポラ・ダイヤモンド・コレクション・グリーン・レーベル・シラー・シラーズ/フランシス・フォード・コッポラ・ワイナリー


最初にご紹介するのは、映画監督として名声を築き上げたフランシス・フォード・コッポラのワイナリーが、アメリカのソノマで造っているシラーワインです。

厳選された3つの畑で採れる完熟シラーから造られたこちらのワインは、木いちごやチェリー、ブラックベリーの凝縮された果実味と、ナツメグのようなスパイシーさを持っているのが特徴。

豊かで深い味わいと、しっかりとした骨格を味わえる1本です。

第9位 モンテス・アルファ・シラー/モンテス S.A.

続いては、チリのコルチャグア・ヴァレーで造られたシラーをご紹介。造り手は、世界中で愛されるワイナリーのモンテスです。

ワイン業界において絶大な信頼を寄せられている指標「パーカーポイント」で2年連続91点を獲得した経験のあるこちらのキュヴェは、甘美な花の香りを持っています。タバコやなめし革などのニュアンスも魅力的。

少量加えられたカベルネ・ソーヴィニヨンとヴィオニエが、味わいに複雑さを加えています。

第8位 右八シラー/大和葡萄酒株式会社

こちらは、日本の山梨県・勝沼産のシラーワイン。シラーにしては色が淡いのが特徴です。

スパイシーさと豊かな果実味、心地よいタンニンの絶妙なバランスが実にエレガント。余韻でふわりと香るバニラも魅力です。

日本でシラー100%のワインはまだ珍しいため、見かけたらぜひ試してみたい1本です。

第7位 コート・デュ・ローヌ・レ・ドゥー・アルビオン/シャトー・ド・サン・コム

続いては、ワイン批評家のロバート・パーカー氏に「南ローヌのスーパースター」と呼ばれ、5つ星生産者にも挙げられているサン・コムが醸すシラーです。こちらのワインは、ワイン批評誌の『ワイン・アドヴォケイト』や『ジェームス・サックリング』で90点超えの高評価を得たほか、漫画『神の雫』にも登場して日本でも人気となりました。

カシスやプラム、白い花のニュアンス、そしてスパイシーな肉料理など、魅力的な香りが次々と感じられる豊かさには驚きを隠せません。味わいには、樹齢の高いぶどうがもたらす、じっくりと広がるような凝縮感があります。

非常にコストパフォーマンスに優れたワインのひとつだと言えるでしょう。

第6位 ダブル・バレル・シラーズ/ジェイコブス・クリーク

こちらのワインは、オーストラリアの名生産者ジェイコブス・クリークが、シラーズの銘醸地バロッサ・ヴァレーで造る1本です。

完熟したカシスとカカオ、トーストやバニラのニュアンス。スコッチウイスキー樽を使用して熟成を仕上げることで、丸みを帯びた豊かなボディを表現しています。

パワフルでありながらエレガントなワインです。

第5位 セラー・セレクション・シラー/シレーニ・エステート

続いては、ニュージーランド産のシラー。シレーニは、フランスと似たニュージーランドの気候を利用して、フレンチテイストのワインを手頃な価格で提供している生産者です。

恵まれた環境の中でゆっくり熟したぶどうから生まれる、赤いベリーの豊かな果実味と、粗挽き黒胡椒の上品なスパイシーさ。細かいタンニンとクリーンな味わいは、シラーが初めてという方にも親しみやすいでしょう。

4~5年熟成させて、こなれた味わいを楽しむのもおすすめです。

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第4位 ブラマソーレ・コルトーナ・シラー/ラ・ブラチェスカ

イタリアのトスカーナ地方、シラーの生育に適した環境を持つコルトーナで造られるワインです。

ラズベリーやクランベリーの果実感、カカオやアーモンド、シナモンや黒胡椒のニュアンスが感じられます。凝縮した果実味と適度な酸味、しっかりしたタンニンが楽しめる、エネルギッシュかつエレガントな1本。

ワンランク上のシラーをお探しの方におすすめです。

第3位 コート・デュ・ローヌ・ルージュ/ギガル

フランス・ローヌ屈指の造り手、ギガルが造るワイン。シラーのほか、グルナッシュとムールヴェードルが使われています。

価格はリーズナブルですが、とても高品質な1本。チェリーやカシスの果実味にハーブやスパイスなどが入り交じる、深みのあるアロマ。

凝縮感ある複雑な味わい、こなれたタンニン、そしてなめらかなテクスチュアをこの価格で楽しめるのは驚きです。

第2位 ワラス/グレッツァー・ワインズ

グレッツァー・ワラス 2017
こちらは、オーストラリアの天才醸造家グレッツァーが、バロッサ・ヴァレーで造るワイン。シラーズにグルナッシュを加えて造られています。

煮詰めたブルーベリーやブラックチェリー、タバコ、スパイス、針葉樹や土のニュアンスなどが絡み合う複雑なアロマ。そして、凝縮した味わいと美しい酸、きめ細かいタンニンが織りなすハーモニーが魅力的です。

どっしりと濃厚でありながら優美で、コストパフォーマンス良好なワインです。

第1位 クローズ・エルミタージュ・レ・ジャレ・ルージュ/ポール・ジャブレ・エネ

ポール・ジャブレ・エネ クローズ・エルミタージュ レ・ジャレ ルージュ [ 赤ワイン フルボディ フランス 750ml ]

第1位に選出したのは、フランス・ローヌで2世紀にわたる伝統を受け継ぐ名門ワイナリー、ポール・ジャブレ・エネのシラーです。ボルドー格付け3級のシャトー・ラ・ラギューヌを手掛ける若き天才醸造家、カロリーヌ・フレイ氏が醸造を担当。気品あるシラーに仕上がっています。

カシスやブラックベリーの果実感に、スパイシーな黒胡椒が効いた心地よいアロマ。口当たりはとてもなめらかで、豊かな果実味、ビターチョコレート、リコリスの甘味を感じます。やわらかな酸味、丸みのあるボディ、しなやかに溶け込むタンニンのバランスがお見事。

お手頃価格で楽しめる極上のエレガンスを、ぜひお試しあれ。

シラーのスパイシーな美味しさを楽しもう

シラー

今回は、シラー(シラーズ)を使ったワインを10本ご紹介しました。同じぶどう品種を使ったワインでも、産地や造り手によって個性が異なります。

シラーは、そのスパイシーな黒胡椒のような香りが最大の特徴。濃厚な風味の赤ワインを楽しみたいという方には、とてもおすすめなワインです。

ぜひいろいろなシラーワインを飲み比べて、お好みの1本を見つけてください。

《瀬良万葉》

瀬良万葉

美食家であり文筆家。お酒と美味しいものを心から愛している。 「食」という行為を通したゆるやかなコミュニティづくりに興味があり、いつか自分で「お酒が飲める喫茶店」を開くのが夢。J.S.A.ワインエキスパート。

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