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【5000円以内】アルゼンチンワインの人気おすすめランキングTOP10【ソムリエ厳選】

アルゼンチンと聞いて、ワインを思い浮かべる方は少ないかも知れません。しかし、実はアルゼンチンはワインの生産量がイタリア、フランス、スペイン、アメリカに次いで世界で第5位にランクインするワイン大国なのです! この記事では、 …

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アルゼンチンと聞いて、ワインを思い浮かべる方は少ないかも知れません。しかし、実はアルゼンチンはワインの生産量がイタリア、フランス、スペイン、アメリカに次いで世界で第5位にランクインするワイン大国なのです!

この記事では、アルゼンチンワインにフォーカスを当てて、ソムリエが厳選したアルゼンチンワインをランキング形式でご紹介します。5000円以下で手に入る比較的リーズナブルなワインを選びましたので、自宅で飲むワインの参考にしてみてください。

また、アルゼンチンワインの特徴や、主要なぶどう品種に関しても解説をしていますのでそちらも合わせて読んでみてください。きっとアルゼンチンワインを飲んでみたくなるはずですよ!

アルゼンチンワインの歴史・特徴

アルゼンチン

アルゼンチンは、世界でも有数のワイン大国。生産量は世界で5位を誇ります。

アンデス山脈の裾野にぶどう畑が広がるアルゼンチン。中でもワインの銘醸地、メンドーサ州では全体の8割以上のワインが生産されています。

ワイン生産に関しては、比較的後発国といったイメージがあるかもしれませんが、ぶどうの栽培が始まったのは16世紀の中頃。その後、1850年頃にメンドーサに農業学校が設立され、フランスからぶどうの苗木の移植と同時に、本格的なワイン技術が導入されたことをきっかけに、次第にワイン産業が拡大されていきました。

豊かな自然が生み出す個性的なワイン

ワイン産業が最も盛んになったメンドーサ州は、アンデス山脈の麓にぶどう畑が広がっているため、全体的に降雨量が少なめ。アンデス山脈からの雪解け水や、夏の洪水時の貯水、地下水等を利用してワイン造りをしています。

赤白共に多種多様なワインが造られていますが、総じて言えるのはアロマや飲み口共にはっきりとした主張のあるフルボディのタイプが多いこと。その理由は、アルゼンチンで造られているぶどう品種に由来します。

しっかりとした飲み口とアロマ!アルゼンチンワインの特徴を司るぶどう品種

アルゼンチンの赤ワインといえば「マルベック」

アルゼンチンの赤ワイン

アルゼンチンにおいて、赤ワインに使われる黒ぶどうは「マルベック」という品種が一番の生産量。次いでボナルダ、カベルネ・ソーヴィニヨンと続きます。

マルベックの原産はフランスの南西地方にあるカオール地区ですが、今では全世界のマルベック生産量のうち、アルゼンチンが約75%を占めています。

マルベックは、収穫年や樽熟成の期間によって様々なアロマのタイプがつくられるため、多様性に富んでいると言われているぶどう品種です。樽熟成をしない、または樽熟成期間が短いマルベックは、ジューシーで赤い果実のアロマが豊か。また、タンニンのバランスが取れているため、非常に飲みやすいタイプのワインに仕上がります。

一方で、高級品質のマルベックは樽熟成を長めにすることが多く、ブラックベリーやチョコレートのような甘い香りが特徴的。全体的に色味が濃く、渋みのしっかりある、パワフルなフルボディのワインになります。そして、滑らかな舌触りと鼻に残る長い余韻が特徴です。

長期熟成のワインは、室温(16~20度前後)が適温とされていますが、飲みにくさを感じる場合は、少しだけワインクーラーに入れて温度を下げると、タンニンが控えめになり、飲みやすくなりますので試してみてください。

甘口も辛口も!幅広い味わいが魅力的な白ワイン

アルゼンチンの白ワイン

白ぶどうは、主に国内市場向けの日常消費用のワインとして使われる「ペドロジメネス」というぶどう品種が主なぶどう品種になります。いわゆるデイリーユースの比較的安価のワインに使われることが多く、海外に輸出されることはほとんどありません。

日本人が目にするアルゼンチンワインとして多いのは、「ペドロジメネス」に次いで多く育てられている「トロンテス・リオハーノ」「シャルドネ」になるでしょう。

中でも「トロンテス・リオハーノ」は「マスカット・オブ・アレキサンドリア」とチリ原産の「パイス」という品種が自然交配して生まれた個性豊かなぶどう品種です。トロンテス・リオハーノは辛口のタイプと甘口のタイプがあり、辛口タイプはグレープフルーツやレモンの皮のようなフレッシュな柑橘類のアロマがあり、甘口タイプは白桃やライチのような甘美なニュアンスを感じることができます。

ソムリエが選ぶ!5000円以下ので楽しめる安旨アルゼンチンワイン

10位 サンタ・アナ クラシック トロンテス

サンタ・アナ クラシック トロンテス [ 白ワイン 辛口 アルゼンチン 750ml ]

まずはアルゼンチンワインの代表的な白ワインぶどう品種、トロンテス・リオハーノで造られた「サンタ・アナ クラシック」をご紹介。

メンドーサ州のルハンデクージョという、有名な産地で造られる辛口タイプの白ワインです。柑橘系のフレッシュなアロマと爽やかな飲み口が特徴で、ハーブを使ったサラダや、白身魚のソテーや魚介類を使ったパスタとも非常に相性がよいです。

お値段もリーズナブルなので、デイリーワインとしてにご自宅に置いておくのもおすすめの1本です。

9位 トラピチェ オークカスク カベルネ・ソーヴィニヨン

トラピチェ オークカスク カベルネ・ソーヴィニヨン [ 赤ワイン フルボディ アルゼンチン 750ml ]

メンドーサで造られる、カベルネ・ソーヴィニヨンのワイン「トラピチェ オークカスク カベルネ・ソーヴィニヨン」。

オーク樽熟成されたカベルネ・ソーヴィニヨンの凝縮した果実味が、口いっぱいに広がります。さらに瓶詰めされた後2ヶ月間の熟成を経て出荷されるため、強めに主張されたタンニンもまろやか。

ローストビーフや赤身肉のビステッカといった、お肉料理との相性も抜群です。

8位 ミッシェル・トリノ クマ オーガニック カベルネ・ソーヴィニヨン

ミッシェル・トリノ クマ オーガニック カベルネ・ソーヴィニヨン [ 2018 赤ワイン ミディアムフルボディ アルゼンチン 750ml ]

8位では、アルゼンチンでは珍しいオーガニックワイン「ミッシェル・トリノ クマ オーガニック カベルネ・ソーヴィニヨン」をご紹介。

カファジャテ産の有機栽培ぶどうを使用して造られるこのワインは、アンデス山脈から流れる雪解け水を使い、農薬を使わないオーガニックな造り手が造るカベルネ・ソーヴィニヨン。

ベリー系の香りと、程よい酸味がある飲みやすいミディアムボディに仕上がっています。

重すぎないので、食中酒として楽しむのにも最適です。

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7位 カリア アルタ マグナ・シラーズ

カリア アルタ マグナ・シラーズ【Callia alta Magna Shiraz】【アルゼンチン・赤ワイン・フルボディ・辛口・750ml】

7位は、メンドーサのサンフアンで造られたシラーズ「カリア アルタ マグナ・シラーズ」。

サンフアンはマルベックの他、シラーズの銘醸地として有名な地域。この地で作られるワインは、濃厚でしっかりとした味わいが特徴です。良質なテロワールで造られているにも関わらず、お手頃な値段で楽しめるのもポイントの1つ。

現地の牛肉料理「アサード」に合わせると、最高の相性を発揮してくれますのでお肉料理のお供にいかがでしょうか?

アルゼンチン国内でも生産規模を増やし続けていて、今後注目のワイナリーとしてぜひ覚えておいておくと良いと思いますよ!

6位 フェリーノ シャルドネ・メンドーサ

フェリーノ シャルドネ・メンドーサ《Felino Chardonnay Mendoza》【アルゼンチン/メンドーサ ・白ワイン(辛口)】

6位に選出させていただいたのは、ヴィーニャ・コボス社が手がける「フェリーノ シャルドネ・メンドーサ」。

アルゼンチンのシャルドネらしいトロピカルな果実味と黄金色の色調が特徴の1本です。

度数は14.6%とやや高めですが、様々な料理と合わせやすいのはもちろんのこと、ワイン単体でも十分リッチな飲み口を長く楽しむことができます。

5位 ズッカルディ・セリエ・ア マルベック

ズッカルディ・セリエ・ア マルベック [ 赤ワイン フルボディ アルゼンチン 750ml ]

5位は、ズッカルディのマルベック「ズッカルディ・セリエ・ア マルベック」。ズッカルディは、メンドーサに本拠地を置く優良なワイナリーで、世界60カ国以上に販売をしています。

チョコレートや甘いタバコのアロマが広がり、力強いタンニンとスパイシーなアタックが特徴

ラムチョップやビーフビステッカと相性は抜群です。価格もリーズナブルなので、濃厚なアルゼンチンワインを試してみたいという初心者の方にもおすすめの1本です。

4位 カイケン・ウルトラ・マルベック

カイケン・ウルトラ・マルベック [ 赤ワイン フルボディ アルゼンチン 750ml ]

4位では、モンテスのマルベック「カイケン・ウルトラ・マルベック」をご紹介。お手頃な価格ながら、フレンチオーク樽での長期熟成をしている同商品。ブラックベリーやスミレのような、気品のあるアロマを感じる高級感溢れる仕上がりになっています。

樽熟成ならではの、ほのかな甘みのあるフィニッシュで、お肉料理だけでなく、ガトーショコラやティラミスとも合わせられます

3位 アラモス マルベック カテナ

アラモス マルベック[2018] カテナ(750ml)赤

3位も、アルゼンチンワインの代名詞マルベックを使ったワイン「アラモス マルベック カテナ」をご紹介。

濃厚さが特徴的なマルベックですが、このアラモスのマルベックは、飲みやすいタイプのミディアムボディなのが特徴的な1本。

スキンコンタクトのまま醸し、フレンチオーク樽とアメリカンオーク樽で熟成をさせているため、非常にまろやかで舌触りがソフトなワインに仕上がっています。

普段の赤ワインを飲む温度(16~20度)よりも少し下げて楽しむのがおすすめです

アラモス マルベック[2018] カテナ(750ml)赤
ピノノワール・オンライン

2位 ディアマンデス マルベック

ディアマンデス マルベック [ 赤ワイン フルボディ アルゼンチン 750ml ]

2位は、ディアマンデスのシグネチャーワインであるマルベック「ディアマンデス マルベック」をご紹介。

13ヶ月の熟成期間を経てリリースされたこちらの1本。度数の高いインパクトのある飲みごたえが特徴ですが、黒胡椒やスモーキーなアロマが柔らかに香り、お肉料理と相性抜群です。

また、すき焼きや肉じゃがといった「甘辛い味付け」の和食と合わせるのもおすすめです。

1位 ラ マスコタ "ウナニメ"

【黒い果実の風味とチョコレート、エスプレッソ等の風味】ラ マスコタ

安旨アルゼンチンワインランキングTop10で、映えある第1位に輝いたのは「ラ マスコタ “ウナニメ"」です。

樹齢が40年以上の古木から造るブティックワイナリーで、世界中から注目を集めています。こちらはカベルネ・ソーヴィニヨンが主体でマルベックとカベルネフランをブレンド。20ヶ月のあいだ、新樽のフレンチオークで熟成させた1本です。

黒果実のフレーバーに、チョコレートやエスプレッソのような深い風味。個人的にはボルドーブレンドの、1万円クラスのクオリティだと感じます。

しっかりと残るタンニンとアロマの長い余韻、どれを取っても非常にハイレベルなワインに仕上がっています。

まとめ

アルゼンチンワイン

今回の記事はアルゼンチンワインのおすすめを10銘柄ご紹介しました。やはりアルゼンチンといえばマルベック!という印象が強いですが、ランクインされているカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーズといったぶどうも非常にクオリティが高いです。

皆さんも是非、この機会にアルゼンチンワインを試してみてください。

《吉川大智》

吉川大智

40ヶ国200都市の酒場とワイナリーを転々と放浪した元バーテンダー。現在は複数のメディアにてコラムやエッセイを書く文筆家。 日光浴と散歩を愛してやまないJSA認定ソムリエ。

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