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天ぷらで立ち飲みができる!?恵比寿の「喜久や」に行ってきた!

お一人様でも利用しやすい立ち飲みという文化をうまく取り入れて、従来のようなコテコテの大衆立ち飲みではなく、女性ひとりでも入りやすいようなオシャレなお店が次々とオープンしています。グループで食べるものだったものを一人でも利 …

飲みに行く 訪問
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お一人様でも利用しやすい立ち飲みという文化をうまく取り入れて、従来のようなコテコテの大衆立ち飲みではなく、女性ひとりでも入りやすいようなオシャレなお店が次々とオープンしています。グループで食べるものだったものを一人でも利用できるようにしたこのスタイルは、じわじわと東京の飲食シーンに根付いてきているように思います。

恵比寿にもそんなお一人様で利用しやすくオシャレな立ち飲み店がオープン。なんと天ぷらで飲むがコンセプト。恵比寿の街にとっても合う雰囲気のよいお店「喜久や」です。さっそく飲みに行ってきました。

恵比寿駅東口から徒歩2分。店内が外からよく見えるので初めての人も入りやすい。コの字のカウンターで中央に厨房を配したオープンキッチンのつくりです。

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中央に天ぷら鍋があり、そこでもくもくと職人が天ぷらをあげています。その周りは立ち飲みというよりはワインバーのような感じでワイングラスや一升瓶が並びます。天ぷら屋というとどうしても揚げものなので店内が油っぽいイメージがありますが、こちらはまったくそんなことありません。

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ドリンクメニューをみてみましょう。ビール、酎ハイなど立ち飲みの定番の顔ぶれがありますが、日本酒とワインのラインナップは注目すべきところ。天ぷらとワインの組み合わせはオーナーさんがずっとやりたかったのだそう。グラスワインも選べるのでビールからの軽くワイン一杯みたいな使い方もいいですね。

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ヱビスビールを出荷するために駅が作られ恵比寿駅と名付けられました。その後地名も恵比寿となったこの街。やっぱりビールはヱビスが似合いますね。100年続くご当地ブランドのヱビス生ビールをもらって、それでは乾杯です。

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続いてフードメニュー。品書きの半分以上が天ぷらという、さすが天ぷら立ち飲みのお店。人気商品5品として大根、海老、烏賊、牡蠣、万願寺がお店のおすすめのよう。季節食材はここの他に日替わりが黒板にも書かれています。変わりダネにはパクチーなんていうものも。パクチーは手のひらサイズの大きなかき揚げででてくるそうで、好きな人にはたまらないでしょう。ししゃもや雲丹の天ぷらなども珍しい。

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まずはサラダを頼んでおきました。パクチークレソンサラダ。しっかりボリュームがあり、シェアしてちょうどいいボリューム。お得です。

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注文した天ぷらは先の人気の5品と明石焼き。店長に「個性的なものでおすすめは?」と聞いたところイチオシでした。こなもんを天ぷらにするというのはおもしろい発想。もちろん中にはたこが入っています。これを天つゆに入れて食べると、なるほど"天ぷら"であって"明石焼き"でもある不思議な食べ物です。これが結構おいしくてびっくり。

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天ぷらの食べ方は天つゆの他にも数種類のお塩があり、提供される際におすすめの食べ方を教えてくれます。全部天つゆで食べがちですが、こういう会話しながら食事するのもいいものですね。牡蠣は素材そのものの味がしっかりしているのでそのままでどうぞとのこと。口の中に広がる磯の旨味、牡蠣の天ぷらは絶品です。海老、烏賊も天ぷら専門店らしい仕上がりで美味です。大根の天ぷらも珍しい。中がジューシーで、揚げものの間のリセット役としても効果抜群。

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季節の食材がかかれた黒板メニュー。ふぐや真鱈、鯛のゆり根包みなど品書きを見ているとみんな食べたくなってきます。

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天ぷらには白ワインがいい!せっかく和食なのだからワインも国産のものをいただきましょう。

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そこで選んだのが山梨勝沼の甲州ぶどうをつかったもの。グランポレールのリミテッドシリーズは、ワンランク上のラインナップとして登場したもので、普段は料亭や高級フレンチなどででてくるもの。立ち飲みのお店で気軽に、しかもグラスで飲めるなんて素敵です。

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立ち飲みといえば、日常酒場の人気モノ、赤星ことサッポロラガーの大瓶も置いています。恵比寿でオシャレなお店だけど、こうして立ち飲み屋らさしさを忘れていないところも好き。

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日本酒は店長さんおすすめの櫻正宗が定番。1合380円とリーズナブルながら、ちゃんとチロリでお燗してくれるなど対応はばっちり。灘のお酒は数あれどなぜ櫻正宗にされたのか伺ってみると、なんと店長ご自身で天ぷらに合う日本酒を探して灘を試飲して歩かれたのだそう。そして選ばれたのが櫻。東京の神田周辺をはじめ老舗で愛用されている日本酒に自然とたどり着かれた店長さん、さすが。

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早い時間は恵比寿で飲む前の0次会の利用が多く、7時頃からはしっかり飲む会社員グループが、そして遅い時間も女性のお一人様が食事を兼ねて立ち寄られることが多いのだそう。近くに大使館や輸入商社が多いこともあり外国人のお客さんも多いとのこと。

アーティストも多い恵比寿のこの界隈、お客さんの雰囲気もとても恵比寿らしくて飲んでいてとてもおしゃれな気分になってきます。

天ぷら立ち飲み、ちょい飲みならば千円台ですし、しっかり飲んでも楽しい。ぜひお試しあれ。

店舗情報

店舗名喜久や 恵比寿店
住所東京都渋谷区恵比寿4-6-1 恵比寿MFビル 1F
電話番号03-5422-9077
営業時間16:00~24:00(フードL.O.23:00 ドリンクL.O.23:30)
定休日不定休
食べログhttp://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13188068/


《塩見 なゆ》

塩見 なゆ

飲み屋案内人。フリーで飲食系のコンサル・執筆・広報。お酒と飲み屋を愛して、年間1,000軒はしご酒。 大酒飲みで作家の両親に育てられた生粋の飲兵衛。

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