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2018.8.14
日本酒

ラベルを見れば全てがわかる!?好みの日本酒を見極める3つのポイント

②甘口or辛口を調べる
〜日本酒度と酸度〜

日本酒で1番好みが分かれるポイントといっても過言ではない「甘口」と「辛口」。
そんな日本酒の甘辛を、飲まずに把握したいという方は「日本酒度」「酸度」に注目してみましょう。

●日本酒度

日本酒のラベルに「+3」など、不思議な数字の表示を見たことありませんか?
この数字、マイナスであるほど甘口となり、プラスであるほど辛口になることを表している数値なんです。

そう、この+と−のついた数字で示すものこそが「日本酒度」なんです。
日本酒度とは甘口、辛口のものさしのようなものだと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、簡潔に言うと「日本酒の比重」を表しています。

ではなぜ、日本酒の重さで甘口、辛口がわかるのでしょうか?

それは「日本酒の甘さを決定付けるブドウ糖濃度が日本酒の重さで分かる」から。

ブドウ糖は水よりも質量が重いため、日本酒度がマイナス(重い)であればあるほど、その日本酒には多くのブドウ糖が含まれているということになるのです。

目安としては、

+6.0以上 大辛口
+3.5〜+5.9 辛口
+1.5~+3.4 やや辛口
-1.4〜+1.4 普通
-1.5~-3.4 やや甘口
-3.5~-5.9 甘口
-6.0以上 大甘口

といった感じです。

●酸度

残念ながら日本酒の甘口、辛口は日本酒度だけでは判断がつきません。

もう1つ、大事な指標となってくるのが日本酒の「酸度」という数字です。

酸度というと日本酒の酸味を表しているのかと思ってしまいますが、実はお酒に含まれる「コハク酸、リンゴ酸、乳酸などの酸の量」を示しています。これらは私たちが想像する酸のように酸っぱいものではありません。

実は、酸度という名前ながら、多いと辛く感じ、少なければ甘く感じる数値なんです!

こちらは酸度単体ではなく、日本酒度と酸度を照らし合わせると、おおまかな味わいがわかります。

淡麗辛口・・・酸味と糖分が少なく、さっぱりしてキレのある酒
淡麗甘口・・・酸味と糖分が少なく、さっぱりしてまろやかな酒
濃醇辛口・・・酸味と糖分が多く、コクとキレがある酒
濃醇甘口・・・酸味と糖分が多く、コクがありまろやかな酒

といった感じで覚えておくと、便利ですよ!

③日本酒の鮮度を見る

〜製造年月〜

日本酒の鮮度を知りたい場合は、製造年月をチェックしてください。

これはどのお酒にもいえることですが、時間の経過によって味わいは良くも悪くも変化していきます。
日本酒に関しては、時間が経つと味わいにまろみが帯びてきます。逆に出来立てはフレッシュで若々しい味わいを感じるのです

しかしながら、基本的に日本酒のラベルには賞味期限が書かれていません。
これはアルコール飲料全般にいえることですが、雑菌が繁殖しにくいという特性があるためです。

日本酒のラベルに記載されている「製造年月」は、賞味期限ではなく蔵元が瓶詰めをした年月を示したもの。

例えば、10年間熟成させた古酒を瓶詰めしたとしても、製造日は瓶詰めをした日となるのです。

ちなみに保存状況にもよりますが、美味しく飲める期間は製造年月からだいたい1年ほどといわれています。

そのため、製造時期からあまりにも長い期間が経過している日本酒は品質が劣化している可能性が高いです。

中には、あえて長期保存させることで玄人好みの味わいを生み出しているものもありますが、そのような日本酒は長期熟成酒として扱われることが一般的。

日本酒を買うときには、なるべく製造年月が新しいものを選ぶ方が無難といえるでしょう。

まとめ

人の味覚は複雑で、その日の気温や体調や気分でも大きく変化します。
自らのコンディション次第では「辛口のお酒が少し甘く感じる」といったことも、多々あることでしょう。

また、農産物であるお米は、地域や年によって出来が変わるため味わいがいつも一緒とは限りません

今回ご紹介した方法で100%判断できるという訳ではありませんが、この記事で少しでも皆さんの日本酒を選ぶ「基準」のようなものができたら嬉しいです。

普段はあまり意識してみることのないラベルですが、実はその日本酒の情報がたっぷりと詰まっています!!

日本酒を選ぶときはもちろん、お店などで日本酒を飲む時にも、ラベルに注目してみてはいかがでしょうか。

お酒の情報サイト「NOMOOO(ノモー)」は「今日の飲みたいを見つける」をコンセプトに、お酒に関する情報を更新しています。

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この記事を書いた人 Writer

三寺悠仁

三寺悠仁

高知県の酔鯨酒造で2年間蔵人として勤務、現在はKURANDの商品開発に関わる日本酒のプロ。日本酒の素晴らしさを世に伝えるべく、日夜活動中。

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