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【ソムリエコラム】知っていると便利!「赤ワイン」の代表的なブドウ品種をご紹介

お肉料理に欠かせない赤ワイン。ポリフェノールが豊富なことから、老化防止などの美容効果が高いとされ女性に人気です。 健康という側面からも、普段から意識して赤ワインを飲んでいる方も多いのではないでしょうか? 今回はそんな赤ワ …

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お肉料理に欠かせない赤ワイン。ポリフェノールが豊富なことから、老化防止などの美容効果が高いとされ女性に人気です。
健康という側面からも、普段から意識して赤ワインを飲んでいる方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな赤ワインを作る上で欠かせないブドウ品種について紹介します。代表的なものから、知っておくと便利な通なものまでを見ていきましょう!

赤ワインの代表的なブドウ品種

まずは赤ワインのブドウ品種の中で代表的なものを紹介します。

カベルネ・ソーヴィニヨン

フランシスカン ナパヴァレー カベルネソーヴィニヨン [ 赤ワイン フルボディ アメリカ合衆国 750ml ]

カベルネ・ソーヴィニヨンはフランスのボルドー地方のメドック地区を中心に、イタリア、アメリカ、チリなど世界各地で栽培されているブドウ。
「黒ブドウの王」という異名を持ち、高価なものからデイリーワイン向きのリーズナブルなものまで、幅広いワインが造られています

色は濃いめで力強い果実の香りと、酸やタンニンを豊富に含んだしっかりとしたボディのワインです。ま長期熟成をすると渋みが穏やかになり、複雑な香りと深みのある味わいが生まれます。

ピノ・ノワール

ルイ・ラトゥール ブルゴーニュ・ピノ・ノワール 750ml [フランス/赤ワイン/辛口/ミディアムボディ/1本]出典:ルイ・ラトゥール ブルゴーニュ・ピノ・ノワール 750ml [フランス/赤ワイン/辛口/ミディアムボディ/1本]

ピノ・ノワールはフランスのブルゴーニュ地方の代表的な品種で、ドイツやアメリカ、ニュージーランドなどでも栽培されています。「黒ブドウの女王」とも言われ、栽培に適した環境でないとうまく育たず、育てるのがむずかしい品種としても知られています。

繊細かつ妖艶なアロマが特徴的。渋みは穏やかで、その舌触りはシルクやビロードのようだと例えられることも。赤ワイン特有の渋みが苦手な方でも飲みやすいとされているので、ワイン初心者の方にもおすすめです。

まだまだあります!メジャーな赤ワインのブドウ品種

続いてはメジャーな赤ワインのブドウ品種をご紹介!

メルロ

メルロ カリフォルニア750ml [USA/赤ワイン/辛口/ミディアムボディ/1本]出典:メルロ カリフォルニア750ml [USA/赤ワイン/辛口/ミディアムボディ/1本]

フランスのボルドー地方のサンテミリオン地区やポムロール地区をはじめ、イタリアやアメリカなどでも栽培されているメルロ。

メルロのワインは豊かでまろやかな果実味が特徴的です。酸と渋みは穏やかで、熟成するとトリュフのような香りが現れることも。

なお、フランスのボルドー地方ではカベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランとブレンドされるのが一般的です。

シラー(シラーズ)

ジェイコブス・クリーク ダブル・バレル シラーズ 750ml [オーストラリア/赤ワイン/辛口/フルボディ/1本][国内正規品]出典:ジェイコブス・クリーク ダブル・バレル シラーズ 750ml [オーストラリア/赤ワイン/辛口/フルボディ/1本][国内正規品]

シラーは古来よりフランスのローヌ川流域で栽培されてきた品種。
現在でもフランスのローヌ地方をはじめ、オーストラリア、アメリカ、南アフリカなどでも栽培されています。オーストラリアや南アフリカでは「シラーズ」という名称で呼ばれています。

シラーのワインは、果実の香りの中にアクセントとして生じる黒胡椒のような独特のスパイスの香りが特徴。味わいはパワフルで渋みが強いため、スパイスをたくさん使って味付けしたような肉料理と抜群の相性です。

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知っていれば”通ぶれる”ブドウ品種

最後に、知っていると”通ぶれる”赤ワインのブドウ品種を紹介します。

マスカット・ベーリーA

「日本ワインの父」と呼ばれる川上善兵衛が約1万種にも及ぶ品種交配から発見し、1940年に発表された日本の赤ワイン用品種です。

その特徴は、フレッシュなイチゴやキャンディーのような甘い香り。渋みも少なく軽やかな味わいで、醤油をベースに味付けした日本料理との相性が◎。

近年の和食ブームにともない、世界からも注目を集めています。

グルナッシュ(ガルナッチャ)

フランスのローヌ地方やスペインのアラゴン州などで栽培されている品種で、フランスでは「グルナッシュ」、スペインでは「ガルナッチャ」と呼ばれています。

ダークチェリーやブラックベリーなどを思わせる香りに、ボリュームのある濃厚な果実感とスパイシーな風味が特徴的。
また、先述のシラーとブレンドされることも多い品種です。

サンジョヴェーゼ

イタリアを代表する品種で、イタリア全土で栽培されています。
トスカーナ地方が原産といわれ、現在もキャンティなどの有名なワインが生産されているイタリアワインを牽引するブドウ品種です。

プラムのような濃厚な果実香が豊かで、果実味や酸、タンニンのバランスが良いのも特徴的。

長期熟成型などの高価なものもある一方、手頃な値段で買えるものも多く、コストパフォーマンスに優れた品種とも言えるでしょう。

まとめ

赤ワインは軽めのものからしっかりとコクのある重たいものまで千差万別ですが、品種の個性がわかれば自分好みのワインを見つけやすくなります。

ぜひ色々な品種のワインを飲み比べ、お気に入りを見つけてみてくださいね!

《石関華子》

石関華子

埼玉県出身、高知県在住。一児の母。 ㈱三越(現:㈱三越伊勢丹)日本橋本店の洋酒担当を経て、2016年、日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの資格を取得。 現在は高知県内のワイナリーのアドバイザーやワイン検定の講師を務める一方、ワインに関連する記事やコラム等の執筆も多数手がけている。 2019年、日本ソムリエ協会高知支部副支部長に就任。

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