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佐賀の名酒・鍋島!世界一も経験した日本酒の魅力を徹底解説

佐賀県が世界に誇る日本酒「鍋島」。 数々の賞を受賞し、全国的にも知られるようになりました。 しかし、これほどまでに実力のある日本酒ながら、あまり見かけることがなく、飲んだことがないという方も多いのではないでしょうか。 そ …

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佐賀県が世界に誇る日本酒「鍋島」。
数々の賞を受賞し、全国的にも知られるようになりました。
しかし、これほどまでに実力のある日本酒ながら、あまり見かけることがなく、飲んだことがないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、鍋島の魅力を蔵の想い、ストーリーとともに紹介していきます!

この記事を読めば、きっと佐賀県まで足を運びたくなるはずです。

「鍋島」とは?


鍋島は、富久千代(ふくちよ)酒造が醸した日本酒で、佐賀県の地酒の代表格。
後ほど紹介しますが、数え切れないほどの受賞歴を誇り、佐賀だけでなく、日本を代表する酒、その一つに数えて差し支えないでしょう。

「鍋島」シリーズは全体的にフルーティーな香りと芳醇な味わいが特徴的。
また、口当たりがとても優しく、柔らかな日本酒です。

しかしながら、実際に飲んだことがない・見かけたことがないという方も多いはず。
その理由は、蔵としてのこだわりに関係があるのです。

そこも踏まえ、次は富久千代酒造について紹介していきます。

「富久千代酒造」のこだわりと「鍋島」誕生秘話


●「富久千代酒造」とは

富久千代酒造は、有明海に面した、佐賀県鹿島市浜町に蔵を構えています。

450石に満たない酒蔵ですが、地元小売店の若手後継者4人とともに、「佐賀・九州を代表する地酒」「地元の米と水で醸し出す愛される地酒」を目指してゼロからスタート。

この地は、多良岳山系からの良質な地下水酒米栽培に適した豊かな土壌に恵まれた古くからの酒どころ。
江戸時代の宿場の雰囲気をたたえた、土蔵造りの町並みでも知られているんです。

創業は大正末期、約90年の歴史を誇ります。
しかし、そんな富久千代酒造から鍋島が誕生したのは、1997年。
意外にも最近のことなのです。

●鍋島誕生のきっかけは“酒類免許の緩和”

それは1987年のこと。
酒類免許の緩和によって、日本酒の取り扱いが以前より簡単になり、安い日本酒が多く出回るようになりました。
さらにスーパーマーケットやディスカウントストアにも日本酒が並ぶようになったのです。

この結果。元気がなくなってしまったのは地元の酒屋さん。
いくらおいしいお酒を売ってもなかなか売れず、次々と倒産していったのです。
酒屋さんの倒産の波は、佐賀県にも押し寄せてきました。

ここで立ち上がったのが富久千代酒造。

品質第一のモットーと、町の酒屋さんと生きていくという決意のもと、地元の酒屋さんの若手後継者と共に、地元で愛されるお酒・地元を代表するお酒の開発に励み、1997年ついに鍋島の前身となる「富久千代 天」が生まれたのです。

好評だった同商品ですが、「富久千代 天」という銘柄は、悩みの末につけた仮のものでした。

●「鍋島」という名は○○で生まれた!

地元佐賀の人に、末長く愛される酒にしたいという想いから富久千代は銘柄の一般公募に踏み切ります。
地元の方に名前を付けてもらうことでより地域に密着できると考えたんだとか。

その結果選ばれたのが「鍋島」でした。

江戸時代、300年に渡り佐賀藩を統治した鍋島家に由来しているんだそう。
こうして「鍋島」は1998年4月に堂々と誕生しました。

数々の賞を受賞!世界でも評価される「鍋島」


その後、富久千代酒造は鍋島を引っさげ、数々の大会で受賞。
中には、*世界最大規模・最高権威と評価される大会で、「鍋島 大吟醸」が日本酒部門の最優秀賞、「チャンピオン・サケ」に選ばれている実績もあります。

*インターナショナル・ワイン・チャレンジ (IWC) 2011

まさに、ワールドクラスの富久千代酒造。
大きな蔵になることはいくらでもできそうですが、それをすることはありませんでした。

富久千代酒造は、インディーズでいこうという想いのもと、大量生産ではなく、クリエイティブな仕事に専念する道を選んだのです。

品質を第一に考え、無理に大きくなろうとせず、少量で丁寧な酒造りを行う富久千代酒造。

世界的な人気を獲得してからも、愛されれる地酒造りを目指し、邁進しているのです。

冒頭で「あまり見かけることがない」とお話しした理由はコレ。
規模の拡大はしていないので、日本全国でいつでも手に入るほどの量はそもそも生産していないんですね。

しかし佐賀の人々、そして日本全国の日本酒通に愛されていることは間違いありません。



鍋島の代表銘柄

ここからは鍋島の代表銘柄をご紹介していきます。

鍋島 特別純米酒

国内外の、利き酒のトップが審査を行う、2002年国際酒祭りの純米酒部門で、日本一に輝いた日本酒。

上品な香りと透明感を感じさせる、切れ味抜群の辛口です。

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鍋島 純米吟醸 山田錦

濃厚なお米の旨みがありながらも、のど越しは爽やかで、清涼感があるのが特徴。

しっかりとした香りと味がですが、飲み飽きしない絶妙なバランスに仕上げられています。

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鍋島 大吟醸

前述した通り、インターナショナル・ワイン・チャレンジで、最優秀賞を受賞した日本酒。

酒好適米の最高峰「兵庫県特A地区山田錦」を100%使用した、酒好き必見の逸品です。

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鍋島 純米大吟醸 山田錦45%

優しい香り、甘みと酸味が広がり、嗅覚と味覚を楽しませた後自然に消えていきます。

透明感があって、穏やかな余韻に浸れる上品な逸品。
晴れの日のギフトにぴったりな日本酒です。

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鍋島のまとめ

日本酒には、一本一本ストーリーがあります。
これは筆者が、日本酒専門店で働いていた時に感じたことです。

味わいから、それを感じ取ることは不可能でしょう。
しかし、ストーリーを知ってから飲むことで、味わいに込められた想いを感じ取ることはできます。

そうすることで、日本酒はきっと、もっと美味しいものになる。
たくさんの日本酒・酒蔵を今まで以上に学んでいくうちに、この想いは確信に変わりました。

熱い想いとこだわりが込められた日本酒「鍋島」。
この記事から鍋島のストーリーが感じ取れたと思います。

想いを知ってから飲む鍋島は、きっと更に格別に感じる筈ですよ!

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《ワキヤ》

ワキヤ

日本酒を愛する元バンドマン。趣味は昼から飲むはしご酒。よく千住で一人酒してます。

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